学長日記
2010年2月 1日
入学前セミナーが始まりました。
先月末、一般入試A日程の入試がありました。入試本番の季節です。しかし本学ではすでに特別推薦やAO入試で本学への入学が確定している生徒さんたちも多くおられます。
AO入試合格者を対象に、本学独自の「Brush-up and Letters」というプログラムを実施しております。「Brush-up」は、基礎学力の復習・増進を目的としたもので、入学までの間、都合2往復のやり取りによる添削指導によって入学後の学びに備えるものです。また「Letters」は専門分野のトピックスを題材として大学教員とやり取りしながら、専門の学びへの意欲を高める趣旨のものです。
これらはいわば通信教育による入学前セミナーですが、本学では面談教育での入学前セミナーも行っております。今日はその先陣を切って開始された広島工業大学高等学校での入学前セミナーの開講式に出席しました。私は次のような挨拶をしました。
----------
入学前セミナーは折しも今日から始まったプロ野球のspring campと同じものです。基礎的なことの学びによって筋肉をほぐし、シーズンの開幕に備えるものです。基礎的なことであってもそれを丹念に学ぶことによって力をつけることが目的です。野球で言えば(専門的なことはわかりませんが)、例えばもともとカーブは投げることはできる、しかしこの時期に、改めて直球と比較したりしてそのより効果的な投げ方について研究し、威力を増すようにする、そのようなことです。
1月半ばでしたでしょうか、西部ライオンズに入団した花巻東高校の菊池雄星君が合同自主トレを始めたという報道がありました。本当にうれしそうにランニングや投球をしている彼の姿と笑顔が印象的でした。みなさんと同じ高校3年生です。プロの世界についていろいろ不安がないといえばうそでしょう。しかし彼にはこれから始まる新しい世界や野球に対する思いがそれ以上に強く、あのようにうれしそうな顔になったのでしょう。
英語で、”looking forward”という表現があります。辞書には「期待する」、「首を長くして待つ」と書かれております。日本語では「待つ」という言葉が入っていますが、英語では文字通り「前方を見る」です。雄星君は、プロの世界での晴れ舞台を、”looking forward”、前方に見ているのです。だから、今ランニングや投球練習をする顔があのような顔だったのです。
話は変わりますが、今年の正月、特別推薦で本学に入学してくることが決まっている3人の生徒さんから年賀状をもらいました。長い大学教員生活で、入学予定の生徒さんからの年賀状は初めてのことで、感動しました。それには「本年度は、貴学の学生として自分の目標に向かって努力しますのでご指導よろしくお願い申し上げます」とありました。これからの大学での本格的な学びを前方に見ている、雄星君と同じ”looking forward”の顔(文面)でした。学びへの意欲を高めることは入学前セミナーのもう一つの目的です。
----------
以上のような挨拶をしました。3月からは広島会場(本学)と松山会場の入学前セミナーが始まります。入学前セミナーは「前を見て、これから起こることを楽しみにする時」。会場は変われど同じ思いでおります。
投稿者 : 茂里 一紘
